Fireタブレットで使えるSDカードの選び方と設定方法:内部・外部のどちらの設定を選べばよい?

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疑問

・Fireタブレットに使えるmicroSDカードはどれ?
・設定では、内部と外部ストレージにはのどちらを選べばよい?

Fireタブレットは、microSDカード拡張スロットで、ストレージ容量を増やすことができます。

いろいろなSDカード(microSDカード)が販売されているので、どれを選んだらよいか悩んでしまうかもしれません。

この記事では、記事前半でFireタブレットで使えるmicroSDカードの選び方・設定方法を、後半では、内部と外部ストレージについて紹介します。

目次

Fireタブレットで使えるSDカード(microSDカード)の選び方

Fireタブレットで使えるSDカードは、microSDカードです。下記の形をしています。

見た目も大きさも違います。通常のSDカードと違うので、間違って購入しないように注意しましょう。

Fireタブレットで使えるSDカード(microSDカード)の見た目や大きさ

それを踏まえたうえで、SDカードの選び方は下記のようになります。

1)Fireタブレットで拡張できる容量上限を確認する

microSDカードを使って拡張できる容量の上限は、Fireタブレットの世代によって異なります。

まずは、自分のFireタブレットの世代を確認して、拡張できる上限を確認しましょう。

上限容量の範囲内であれば、どのmicroSDカードでも使えます。

1-1)「世代」と「拡張上限」の確認方法

Fireタブレットの世代は、「設定」>「端末オプション」>「Fireタブレットのバージョン情報」で確認できます。

Fireタブレットの世代を確認する方法

「世代」と「拡張できる容量の上限」と一覧は下記のようになっています。

モデル 世代(発売年) microSDカードで拡張可能な容量
Fire7 第5世代(2015年) 最大200GB
第7世代(2017年) 最大256GB
第9世代(2019年) 最大512GB
第12世代(2022年) 最大1TB
Fire HD 8 第5世代(2015年) 最大200GB
第6世代(2016年) 最大200GB
第7世代(2017年) 最大256GB
第8世代(2018年) 最大512GB
第10世代(2020年) 最大1TB
第12世代(2022年) 最大1TB
Fire HD 8 Plus 第10世代(2020年) 最大1TB
第12世代(2022年) 最大1TB
Fire HD 10 第5世代(2015年) 最大200GB
第7世代(2017年) 最大256GB
第9世代(2019年) 最大512GB
第11世代(2021年) 最大1TB
Fire HD 10 Plus 第11世代(2021年) 最大1TB
Fire7キッズモデル 第9世代(2019年) 最大512GB
第12世代(2022年) 最大1TB
Fire HD 8キッズモデル 第8世代(2018年) 最大512GB
第10世代(2020年) 最大1TB
第12世代(2022年) 最大1TB
Fire HD 10キッズモデル 第9世代(2019年) 最大512GB
第11世代(2021年) 最大1TB

2)microSDカードの容量を選ぶ

microSDカードには、「SDカード」「SDHCカード」「SDXCカード」があり、保存できるデータ容量が異なります。

2-1)SDカード

SDカードは、2GBまでのデータを保存できるSDカードのことです。

かなり容量がすくないので、テキストファイルなどの保存にしか使えません。

2-2)SDHCカード

SDHCカードは、最大32GBまでのデータを保存でき、以下の4つの容量があります。

  • 4GB
  • 8GB
  • 16GB
  • 32GB

2-3)SDXCカード

SDXCカードは、SDHCよりも保存できるデータが多くなり、64GB以上のデータが保存できるSDカードのことです。

  • 64GB
  • 128GB
  • 256GB
  • 512GB

画像や動画ファイルといった大きいデータを保存するなら「SDXC」がおすすめです。

2-4)保存できるデータの目安

SDカードの容量と保存できるデータ容量の目安を紹介しておきます。

スクロールできます
データ容量 32GB 64GB 128GB 256GB 512GB
フルHD動画 約5時間 約10時間 約20時間 約40時間 約80時間
4K動画 約43分 約1時間26分 約2時間52分 約5時間44分 約11時間24分
MP3 約7,300曲 約14,600曲 約29,200曲 約28,400曲 約116,800曲

3)microSDカードの速度を確認する

SDカードの速度が遅いと動画や画像のダウンロードや保存中に固まってしまうがあるため、速度もチェックが必要です。

Fireタブレットが推奨しているmicroSDカードの速度は「UHSまたはClass4以上」となっているため、「UHSスピードクラス1」や「スピードクラス10」以上のものを選びましょう。

3-1)スピードクラス

「C」記号を使って、データ書き込みの最低保証速度を表しています。

  • 2(2MB/秒)
  • 4(4MB/秒)
  • 6(6MB/秒)
  • 10(10MB/秒)※推奨

3-2)UHSスピードクラス

「U」記号を使って、UHSバスインターフェイス製品向けのデータ書き込みの最低保証速度を表しています。

  • UHSスピードクラス1(10MB/秒)※推奨
  • UHSスピードクラス3(30MB/秒)

3-3)ビデオスピードクラス

「V」記号を使って、映像データ書き込みの最低保証速度を表しています。

  • V6(6MB/秒)
  • V10(10MB/秒)
  • V30(30MB/秒)
  • V60(60MB/秒)
  • V90(90MB/秒)

3-4)バスインターフェーススピード

「ローマ数字」を使って、理論上、転送可能な速度を表しています。

  • UHS-I(最大104MB/秒)
  • UHS-II(最大312MB/秒)
  • UHS-III(最大624MB/秒)

アプリケーションパフォーマンスクラス


スマートフォンアプリを快適に利用するための規格です(ランダム読込および書込、シーケンシャル最低処理速度)。

スクロールできます
クラス ランダムリード ランダムライト シーケンシャル
クラス1(A1) 1,500 IOPS 500 IOPS 10MB/S
クラス2(A2) 4,000 IOPS 2,000 IOPS 10MB/S

補足)Made for Amazonの認証を取得していないmicroSDカードは使える?

FireタブレットのmicroSDカードには、「Made for Amazon認定」を取得したSanDisk マイクロSDカード 128GBなどがあります。

「Made for Amazon認証取得」とは、Fireタブレット(Fire7、Fire HD 8、Fire HD 10)とAmazon Fire TVで動作確認済みのmicroSDカードのことです。

Made for Amazonを認定取得していれば確実に使えますが、認証取得していないmicroSDカードも問題なく使えます。

実際に、TOSHIBA microSDHC 32GBを購入して使ってみましたが問題なく使えました。

この他にも、128GBで2,000円くらいのmicroSDカードがたくさんあります。

下記のSanDisk microSDカード(128GB)はMade for Amazonの認証は取得していませんが、Fireタブレットでも利用でき、価格も2,000円です(記事執筆時は1,700円)。

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Made for Amazonの認証を取得していれば、どのFireタブレット(Fire7, Fire HD 8、Fire HD 10、キッズモデル)でも使うことができる安心感がありますが、通常のmicroSDカードであれば「Made for Amazon認定取得」より1,000円以上安くなります。

「Made for Amazon認定取得」のmicroSDカードは3,900円です(記事執筆時)。

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なお、アマゾンのレビューで、Made for Amazon認証取得しているmicroSDカードでも「利用できない」という書き込みがありますが、初期不良の可能性が高いです。

認証を得ているのに利用できないということはなので返品しましょう。

おすすめのmicroSDカード

あまりにも容量が小さいmicroSDカードを購入すると、すぐにいっぱいになってしまうので、128~256GBくらいがおすすめです。

128GBのmicroSDカードの相場は、1,500~2,500円くらいです(Made for Amazonの認証を取得していると3,000円くらい)。

microSDカードを安く購入するには?

microSDカードを安く購入したい場合は、Amazonのセールを利用しましょう。

毎月1回のペースで月末あたりに「セール」を開催しているので、セール期間中に購入すれば安く購入できることが多いです。

また、プライムデーやブラックフライデーなどのビッグセールでも、microSDカードを安く購入できます。

以下、Fireタブレットで使え、比較的安く購入できる128GBのmicroSDカードです。

KIOXIA(キオクシア)

比較的安いのが、KIOXIAのmicroSDカードです。

KIOXIA(キオクシア)は、旧東芝メモリが商号変更した社名です。中華microSDカードではありません。

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SP(シリコンパワー)

安さでいうと、台湾台北市に本社を置くSP(シリコンパワー)のmicroSDカードも、低価格microSDカードです。

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BUFFALO(バッファロー)

ネームバリューで購入するなら、サンディスクの他に、BUFFALO(バッファロー)もあります。

価格はKIOXIAよりは200円くらい高いのですが、SanDiskよりは200円くらい安いです。

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FireタブレットでmicroSDカードを使う手順

Fireタブレットの利用が初めての場合は、microSDカードの入れ方や取り出し方にが分からずに困ったりします。

サクッと動画で確認したい場合はこちら。文字で観たい場合は続きをどうぞ。

1)microSDカードの入れ方

FireタブレットにmicroSDカードを差し込む場合は、microSDカード挿入口のカバーをはずして、挿入する方向を間違えないように挿入します(下記の画像を参照)。

入れた後に、カチッと音がするまで中に差し込みます。

音がしない場合は、正しく差し込めていないので、音がするまで、爪で押し込みましょう。正しく差し込めていないと、microSDカードが出っ張っていて、カバーがつけられないので分かります。

正常に挿入できれば、設定画面が自動で開き、「内部ストレージ」と「外部ストレージ(ポータブルストレージ)」の設定画面が表示されます(後述)。

FireタブレットmicroSDカード設定画面

2)microSDカードの取り出し方

microSDカードを取り出したい場合は、microSDカードを軽く奥に押し込むと、カチッと音がして、ゆっくり指をはなすと外に出てきます。

無理にひっぱって、取りさないようにしましょう。

軽く押すと音がして引っかかりが取れ、バネで押し返されるように出てきます。

3)microSDカードを取り出す時にアラートが表示される

Fireタブレットに設定しているmicroSDカードを、取り出そうとするとアラートが表示されます。

microSDカードを内部ストレージ化している場合は、再度挿入するまで使えません。

外部ストレージ化している場合は、取り出す時にマウントを解除してから取り出せば、アラートは表示されません。

外部ストレージでアラート表示を回避する方法は、「設定」>「ストレージ」で、「SDカードを安全に取り外す」をタップしてから取り外しましょう。

SDカードの設定:内部ストレージと外部ストレージの違い

Fireタブレットでは、microSDカードの利用方法を「内部ストレージ」と「外部ストレージ」の2つから選択できます。

各ストレージのメリットとデメリットは下記のとおりです。

フォーマット形式 メリット デメリット
内部ストレージ 内部ストレージ容量を増やせる microSDカードを内部フォーマットしたFireタブレットでしか使えない
外部ストレージ microSDカードを取り出して他のデバイスに差し込んで使える アプリデータは移動できない

FireOS 6(第8世代)以降では、microSDカードにアプリやゲームをインストールできません。

1)内部ストレージのメリット・デメリット

ストレージ管理上は、Fireタブレットに最初からある容量を「内部ストレージ」、microSDカードをフォーマットしたストレージを「内部化ストレージ」として別々に管理しています。

Fireタブレットの内部化したmicroSDカードはもともとあるFireタブレットの内部ストレージとは分けて管理される

1-1)メリット

microSDカードを「内部化ストレージ」にするメリットは、内部ストレージ容量を増やすことができる点です。

一部のアプリ、ファイル、写真、動画などを移動して、内部ストレージにフォーマットしたmicroSDカードに移動して、既存の内部ストレージ容量を増やせます。

※アプリの仕様で、内部化ストレージに移動できないアプリもあります。

実際に64GBのmicroSDカードを内部ストレージにフォーマットして利用すると下記のようになりました。

ストレージ 内部ストレージの空き容量 内部化したmicroSDカードの空き容量
データ移動前 17.02GB 59.94GB
データ移動後 19.29GB(空容量が増加) 57.18GB

「データ」と「一部のアプリ」が移動可能になっているので、タップして移動させます。

Fireタブレットの内部化ストレージにデータを移行する前の状態

両方移動させた結果、内部ストレージは、空き容量が2.27GB増えました。逆にデータを移動したSDカード側の容量は、2.76GB減っています。

Fireタブレットの内部化ストレージにデータを移行した後の状態

1-2)デメリット

microSDカードを内部ストレージ化するデメリットは、フォーマットしたFireタブレット以外では利用できなくなる点です。

例えば、新しいFireタブレットを購入して、そこに既存のFireタブレットでフォーマットしたmicroSDカードを差しても使えないということです。

また、microSDカードを抜き出しておき、Fireタブレットを初期化(工場出荷時の状態)後、再度microSDカードを差し込んでも認識されません。

この他、内部フォーマットしたmicroSDカードは、Fireタブレットから取り出すと「SDカードを削除してください」といった内容が表示され、microSDカードを削除するか、挿入するまで使えなくなります。そのため、抜いたmicroSDカードをなくしてしまわないように注意しましょう。

メモ

何をダウンロードしたかなどの情報は、Amazonアカウントに残っています。写真や動画は、Photosでクラウドに共有していれば、消えてなくなるのを防げます。

2)外部ストレージのメリット・デメリット

2-1)メリット

FireタブレットでmicroSDカードを「外部ストレージ(ポータブルストレージ)」として利用するメリットは、microSDカードを他の端末にさして使える点です。

そのため、Amazon Photosの容量が上限に達している場合は、外部ストレージに保存した画像や動画をパソコンにバックアップできます。

2-2)デメリット

デメリットは、「外部ストレージ」では、内部ストレージは増えないためアプリをたくさん入れて使うのは難しいです。

3)どちらのストレージを設定すればよい?

Fireタブレットの内部ストレージが少ないモデルや、アプリをたくさん入れて使う場合は「内部ストレージ化」がおすすめです。

内部ストレージにした場合は、いざという時のバックアップのためにAmazon Photosなどを使って、画像や動画のバックアップをとっておきましょう。

逆に、アプリはあまり使わず、Kindle本やプライムビデオをダウンロードして利用するのであれば「外部ストレージ」で十分です。

Fireタブレットで内部ストレージ化したSDカードの使い方
Fireタブレットで外部ストレージ化したSDカードの使い方

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