Fireタブレットは、microSDカード拡張スロットでストレージ容量を増やすことができます。
いろいろなmicroSDカードが販売されているので、どれを選んだらよいか悩んでしまうかもしれません。
そこでFireタブレットで使えるmicroSDカードの選び方や、実際に設定する方法を紹介します。
Fireタブレットで使えるmicroSDカードの選び方
Fireタブレットで使えるmicroSDカードは下記の形をしています。
見た目も大きさも違うので間違わないと思いますが、通常のSDカードを購入しないように気を付けましょう。
世代で使えるmicroSDカードの最大容量が異なる
Fireタブレットの世代によって使えるmicroSDカードの最大容量が異なります。
使えないmicroSDカードを購入してしまわないように、自分のFireタブレットの世代を確認しましょう。
最大容量の範囲以内であれば、どの容量のmicroSDカードでも利用できます。
世代の確認方法は、「設定」>「端末オプション」から確認できます。
どの世代で、最大いくつまで拡張できるかは下記の表示を参考にしてください。
キッズモデルも世代は下記のFire7、Fire HD 8、Fire HD 10と同じです。
モデル | 世代(発売年) | microSDカードで拡張可能な容量 |
Fire7 | 第5世代(2015年) | 最大200GB |
第7世代(2017年) | 最大256GB | |
第9世代(2019年) | 最大512GB | |
第12世代(2022年) | 最大1TB | |
Fire HD 8 | 第5世代(2015年) | 最大200GB |
第6世代(2016年) | 最大200GB | |
第7世代(2017年) | 最大256GB | |
第8世代(2018年) | 最大512GB | |
第10世代(2020年) | 最大1TB | |
Fire HD 8 Plus | 第10世代(2020年) | 最大1TB |
Fire HD 10 | 第5世代(2015年) | 最大200GB |
第7世代(2017年) | 最大256GB | |
第9世代(2019年) | 最大512GB | |
第11世代(2021年) | 最大1TB | |
Fire HD 10 Plus | 第11世代(2021年) | 最大1TB |
Fire7キッズモデル | 第9世代(2019年) | 最大512GB |
第12世代(2022年) | 最大1TB | |
Fire HD 8キッズモデル | 第8世代(2018年) | 最大512GB |
第10世代(2020年) | 最大1TB | |
Fire HD 10キッズモデル | 第9世代(2019年) | 最大512GB |
第11世代(2021年) | 最大1TB |
UHSまたはClass 4以上のmicroSDカードを選ぶ
「UHS(Ultra High Speed)」はSDカードと機器をつなぐインターフェース規格で、UHS-IやUHS-IIがあります。
「Class」は転送速度の最低保証速度で、Class 10は最低保証速度が10MB/sという意味です。
Fireタブレットで推奨しているmicroSDカードは「UHSまたはClass 4以上」です。
UHS-IやClass 10と書かれているものを選べば問題ありません。
Made for Amazonの認証を取得していないmicroSDカードは使える?
FireタブレットのmicroSDカードには「Made for Amazon認定」を取得したSanDisk microSDカード 128GBなどがあります。
「Made for Amazon認証取得」とは、Fireタブレット(Fire7、Fire HD 8、Fire HD 10)とAmazon Fire TVで動作確認済みのmicroSDカードのことで、安心して利用できます。
Made for Amazon認定取得をしていないmicroSDカードは使えないかというと、認証取得していなくても問題なくFireタブレットで使えます。
実際にTOSHIBA microSDHC 32GBを購入して使ってみましたが問題なく使えました。
価格は725円(記事執筆時)と、かなりお買い得な値段でした。
この他にも128GBで2,000円くらいのmicroSDカードがたくさんあるので探せば安いものが見つかります。
例えば、下記のSanDisk microSDカード(128GB)はMade for Amazonの認証は取得していませんがFireタブレットでも利用でき、価格も2,000円程度です(記事執筆時は1,700円)。
Made for Amazonの認証を取得していれば、どのFireタブレット(Fire7, Fire HD 8、Fire HD 10、キッズモデル)でも使うことができる安心感がありますが、通常のmicroSDカードであれば「Made for Amazon認定取得」より1,000円以上お得になることが多いです。
下記の「Made for Amazon認定取得」microSDカードは3,900円です(記事執筆時)。
なお、アマゾンのレビューで、Made for Amazon認証取得しているmicroSDカードでも「利用できない」という書き込みがありますが、初期不良の可能性が高いです。
認証を得ているのに利用できないということはなので返品しましょう。
おすすめのmicroSDカードの容量は?
おすすめのmicroSDカードの容量は「64~128GB」です。
あまり小さいSDカードを購入してもすぐにいっぱいになってしまうので、プライムビデオやKindle本のダウンロードやアプリの利用を考えると64~128GBくらいがいいと思います。
SDHCとSDXCの違い
詳しい情報がないと購入時に迷ってしまうかもしれませんが、この名称の違いは容量です。
SDHCは容量が32GBまでのものを指し、SDXCは容量が64GB以上のものを指しているだけです。
容量が大きい方がよければSDXCという名称が付いているmicroSDカードを選びましょう。
microSDカードを安く購入するには?
microSDカードを安く購入したい場合は、Amazonのセールを利用しましょう。
毎月1回のペースで月末あたりに「タイムセール祭」を開催しているので、セール期間中に購入すれば安く購入できることが多いです。
FireタブレットにmicroSDカードを入れる方法
タブレット自体初めてだったりすると、microSDカードの入れ方や取り出し方が分からずに困ったりします。
それぞれのやり方を紹介します。
microSDカードの入れ方
FireタブレットにmicroSDカードを差し込むには、microSDカード挿入口のカバーをはずして、挿入する方向を間違えないように挿入します(下記の画像を参照)。
入れた後に、カチッと音がするまで中に差し込みます。
音がしない場合は、少し爪で押し込む感じです。正しく差し込めていないと、microSDカードが出っ張っていて、カバーがつけられないので分かると思います。
microSDカードが正常に挿入できれば、設定画面が自動で開くので「内部ストレージ」と「外部ストレージ(ポータブルストレージ)」のどちらにするかを決めましょう(後述)。
microSDカードの取り出し方
逆にmicroSDカード取り出したい場合は、microSDカードを軽く奥に押し込むと、カチッと音がするので、ゆっくりはなせば外に出てきます。
無理にひっぱって取り出そうとすると壊れる可能性があるので気を付けましょう。
軽く押すと音がして引っかかりが取れ、バネで押し返されるように出てきます。これが取り出す時のポイントです。
Fireタブレットの「内部ストレージ」と「ポータブルストレージ」の違い
FireタブレットにmicroSDカードを挿入して利用する場合、「内部ストレージ」と「ポータブルストレージ」の2つから使用方法を選択できます。
それぞれメリットとデメリットは下記のとおりです。
フォーマット | メリット | デメリット |
内部ストレージ | 内部ストレージ容量を節約できる | 内部フォーマットしたFireタブレットでしか使えない |
ポータブルストレージ | microSDカードを取り出して他のデバイスに差し込んで使える | アプリデータは移動できない |
FireOS 6(第8世代)以降では、microSDカードにアプリやゲームをインストールできなくなっています。
「内部ストレージ」にした場合のメリットとデメリット
microSDカードを「内部ストレージ」としてフォーマットするメリットは、内部ストレージ容量を増やすことができることです。
Fireタブレットにもともとある内部ストレージと同じように使えるため、アプリ、データ、ビデオ、音楽、その他のコンテンツが保存できるようになります。
「内部ストレージ」の容量がいっぱいになってきた場合、「内部化ストレージ」にデータを移動して容量を減らすことができます。
ストレージ | データ移動前 | データ移動後 |
内部ストレージ | 4.43GB(空き:6.84GB) | 4.04GB(空き:7.22GB) |
内部化ストレージ | 1.09GB(空き:29.25GB) | 1.47GB(空き:28.87GB) |
データ移行前
データ移行後
アプリデータも移動でき、Fireタブレットのもともとある内部ストレージの空きが増えています。
※ストレージ管理上は、microSDカードをフォーマットした内部ストレージを「内部化ストレージ」、Fireタブレットに最初からある容量を「内部ストレージ」として別々に管理しています。
microSDカードを内部ストレージ化するデメリットは、フォーマットしたFireタブレット以外では利用できなくなることです。
フォーマットしたmicroSDカードを抜いて、他のデバイスにさしても読み取りができません。
また、Fireタブレットを初期化(工場出荷時の状態)してしまうと、microSDカードの内容も認識しません。
初期化する前に事前にデータを移しておかないと全てデータが消えてしまう点に注意が必要です。
メモ
何をダウンロードしたかなどの情報は、Amazonアカウントに残っています。写真や動画は、Photosでクラウドに共有していれば、消えてなくなるのを防げます。
また、アプリの仕様で、内部化ストレージに移動できないアプリもあります。
この他、内部ストレージ用にフォーマットしたmicroSDカードは、Fireタブレットから取り出すと「SDカードを削除してください」といった内容が表示されます。
表示にそってmicroSDカードを削除するか、挿入するまでFireタブレットが使えなくなります。
「ポータブルストレージ」にした場合のメリットとデメリット
「ポータブルストレージ」として利用するメリットは、microSDカードに保存した写真などのデータを、microSDカードを抜き差しして他の端末に移動できる点です。
デメリットは、「ポータブルストレージ」では内部ストレージは増えないので、アプリをたくさんいれている人は、内部ストレージが圧迫されます。
どちらのストレージを設定すればよい?
Fireタブレットの内部ストレージが少ないモデルを購入している場合や、アプリをたくさん入れて使うのであれば「内部ストレージ化」がおすすめです。
ただし、Photosやオンラインストレージなどで必要なデータのバックアップはとっておいた方が安全です。
逆にアプリを使わずに、Kindle本などを利用するのであれば、「ポータブルストレージ」の方がおすすめです。
Fireタブレットが壊れた場合でも、microSDカードを差し替えることで使うことができるからです。