Fireタブレットは、microSDカードを使ってストレージ(画像などを保存できる場所)を拡張できます。
ストレージを拡張するには、内部または外部ストレージ(ポータブルストレージ)を選択して、microSDカードをフォーマットする必要があります。
外部ストレージにフォーマットすれば、別のFireタブレットに挿入して使えるため、タブレットが壊れてしまった時のバックアップに利用できます。
この記事では、microSDカードを外部ストレージ化する方法と使い方について解説します。
FireタブレットでmicroSDカードを外部ストレージとして使う方法
FireタブレットにmicroSDカードを挿入すると自動で設定画面が表示されます(下記画像)。
表示された設定画面で「外部ストレージとして使用」をタップすれば完了です。
Fireタブレットの外部ストレージ設定
microSDカードを外部ストレージにすると、ダウンロードや保存するデータの設定ができます。
「設定」>「ストレージ」にアクセスします。
「ストレージ」画面が表示され、ダウンロードや保存するデータをスライドボタンで選択できます。
保存できるデータと、そのデータ内容は下記のとおりです。
保存できるデータ | データ内容 |
映画とTV番組をSDカードにダウンロード | プライムビデオ |
楽曲をSDカードにダウンロード | AmazonMusic |
写真とパーソナルビデオをSDカードに保存 | カメラで撮影した画像や動画 |
本をSDカードにダウンロード | Kindle本 |
なお、下記のデータは外部ストレージには自動で保存されません。
保存できないデータ | 対策 |
Silkブラウザでダウンロードした画像・ファイル | ファイルマネージャーアプリを使ってSDカードのコピーする |
外部ストレージ設定前の内部ストレージにあるデータ | ファイルマネージャーアプリを使ってSDカードのコピーするか、カメラで撮影した画像であればPhotosを使う |
Fireタブレットの外部ストレージの使い方
特別な作業をしなくても、外部ストレージにすると、自動で関連データがmicroSDカードに保存されます。
内部ストレージに変更する方法
外部ストレージにしたmicroSDカードでも、内部ストレージに変更できます。
ただし、変更するとmicroSDカードの中身は全て消えてしまうので、事前に必要なデータのバックアップをとっておきましょう。
準備ができたら、ストレージの設定画面で「内部ストレージとしてフォーマット」をタップして手順どおりにすすめばフォーマットが完了します。
microSDカードを取り外す方法
外部ストレージにしたmicroSDカードを取り出す時は、「停止処理」を行ってから取り外しましょう。
やり方は、ストレージの設定画面で「SDカードを取り外す」を選択し、ポップアップ確認画面で「OK」をタップ。
「ストレージ」画面から、SDカードに関する表示が消えたら、Fireタブレット本体からmicroSDカードを取り外します。
「停止処理」を行わずに取り外すと「SDカードが不正に取り外されました」というエラーメッセージが表示されます。
データ損失を防ぐため、SDカードを取り外す前にすべてのSDカードタスクを停止してください。「設定」>「ストレージ」の順に選択して「SDカードを安全に取り外す」をタップしてください。
故障の原因にもなるので、停止処理をした方が安全です。
※2022年発売(第12世代)のFireタブレットでは停止処理ができないようです(2023年1月時点)。
取り外したmicroSDカードを挿入する方法
外部ストレージのmicroSDカードを取り外して、自動で読込画面が表示されます。「外部ストレージとして使用」をタップすれば完了です。
再度挿入した場合は「マウント」が必要になります。
もし、間違ってSDカードを停止してしまった場合は、「ストレージ」画面にある「SDカードをマウント」をタップし、次に表示される画面で「外部ストレージとして使用」をタップすれば設定できます。
※停止処理を行わずにSDカードを抜き取ると、「SDカードをマウント」という表示がでません。
別のFireタブレットに差して使う方法
外部ストレージのmicroSDカードは、別のFireタブレットに差して使うことができます。
microSDカードを差し込むと自動で設定画面が表示されるので「外部ストレージとして使用」をタップすれば、他のFireタブレットでも利用可能です。
パソコンからmicroSDカードにデータを移動して使える?
パソコンからmicroSDカードに画像データを移動すれば、Photosアプリが画像データを読み込んで表示してくれます。ただし、読込まで時間がかかります。
PDFなどのファイルデータは、Photosアプリでは表示されないので、ファイルマネージャーアプリを使いましょう。
Photosアプリで内部ストレージデータを外部ストレージ(microSDカード)に移動する方法
既に使用しているFireタブレットは、内部ストレージにデータが保存されています。
この内部ストレージから、外部ストレージ(microSDカード)にデータを移動する方法を紹介します。
まずは、Photosアプリを理解する必要があるので、最初に簡単に説明します。
microSDカードを差していない状態でAmazon Photosアプリが見れるデータは、「フォト・プライム(クラウドに保存してあるデータ)」と「内部ストレージ」の2つです。
同じデータが「フォト・プライム」と「内部ストレージ」の2つの場所に存在しています(※1)。
(※1)「自動保存」を設定している場合。
ここに、microSDカードを挿入すると、「フォト・プライム」「内部ストレージ」「外部ストレージ(microSDカード)」の3つのデータが見られるようになります。
内部ストレージにあるデータは、自動で外部ストレージに移動できないため、手動で移動作業が必要です。
やり方は下記のとおりです。
内部ストレージから外部ストレージにデータを移動する手順
- ①内部ストレージのデータを削除
- ②「フォト・プライム」から「外部ストレージ」にデータをダウンロード
なお、「自動保存」を設定していないと「フォト・プライム」にデータが存在しないので、事前に確認してください。
内部ストレージのデータを、外部ストレージに直接移動する方法はないため、この手順で移動しましょう。
「フォト・プライム」を解約した場合やmicroSDカードにデータを保存しておきたい人は、この手順で移動できます。
Photosアプリの使い方を理解していないと、混乱すると思うので、記事も参考にしてください。
なお、内部ストレージの使い方については、下記の記事を参照してください。
